初動バカ売れの4代目ジムニーが示す、他の車との違い

 

先日発売された新型ジムニー。

軽グレードもそうだし普通車のシエラも含め、バックオーダー1年待ちとかいうとんでもない売れ行きを示しています。

自分の周りの人間も、

  • 「買いたい!」
  • 「ようやく出てきてくれた!これで乗り換えられる」
  • 「オーダーすごそうだから、半年くらい待ってショップコンプリートモデル買ったほうが納期早そうww」

みたいな事を色々言っています。

 

年間の国内販売目標はジムニーが1万5000台、ジムニーシエラが1200台らしいんですが、シエラはもっともっと伸びるはずですね。この調子だと。今後安定的に売れ続けるかどうかはわからないけれど、いくらか情報修正されるかもしれません。

 

自分もスパイショットやディザー広告が出始めた頃から、WEB上、仲間内での盛り上がりは肌で感じていました。他ならぬ自分自身も、買うつもりがないので蚊帳の外であるにもかかわらず、なんとなくワクワクするというか、そんな期待を持ってジムニーを待っていたような気がします。

そんなわけで、4代目ジムニーについて、まだ乗ってもいないしスズキディーラーの軒先で見かけただけなんですが、感じたことを偏見で書いてみたいと思います。

 

 

狙いすましたホームラン

待ちに待たれた状態で満を持して登場し、期待に答える颯爽たる第一打席ホームランをかましました。

先代から20年の期間があったとは言え、このビッグネームにそれだけの活躍をさせるのは、並大抵のことではありません。開発期間なんて余裕はあったほうがいいけれど長けりゃいいってもんでもない。時流やタイミングも変わるし、ユーザーから求められている要件も変わる。ある種「運」的な要素も多分に含まれると思うのです。

開発陣のプレッシャーたるや、相当なものがあったと思います。

そんな中今回のジムニーが、すべての人の期待にほぼ最高の形で応えることが出来たのは、一体なぜなのか。

 

貫いた本物感

一つは開発陣が全くブレなかったこと。

ジムニーが「本物」であることを貫き通した。

これがすごく大きいと思います。

 

  • ラダーフレーム
  • 複雑なリンク機構を持つロングストロークサスペンション
  • ブレーキ式ながらLSD搭載
  • 居住性よりも車体剛性を取ったボディワーク
  • 5MTと4ATで駆動面はキープテクノロジー
  • ハイブリッドはくそくらえ。

 

既存の乗用車をベースにリストアップしたSUVではなく、あくまでも荒れ地を走破するための機能を詰め込んだ結果生まれたクロスカントリーモデル。

ジムニーに与えられた役割を貫き通したのが良かったんだと思います。

 

そしていろんな記事で、「とにかくプロユーザーをメインターゲットに開発した」という担当者のコメントが見られました。

後部座席へのアクセスとか、ドリンクホルダーの数とか、そういう使い勝手は一度横においておく。

あくまでもヘヴィーなアウトドアユースをする人達の期待に答えるための作り。自分らが想定していない軟弱者はすっこんでろ!という割り切りが、良い結果を生んだのだと感じています。なかなかこんなフルスイングできませんて。

 

 

てか木槌がやべぇwww

 

↓Twitterでの意見

 

 

社内での役割分担が出来ていた奇跡・策略

あと数年前からハスラーが売れていたというのは非常に大きかったと思います。

もしこの車種がなかったら、ジムニーにもカジュアルSUV的なグレードを要求されていたかもしれません。

そしたらモノコックになっていたかもしれないし、居住性を優先させたボディーワークをトラざるを得なかった可能性もあります。で、結果出来上がったのは既存SUVの補強版。街乗りSUVとしては過剰すぎる装備だけど、スポーツユースには貧弱。そんな中途半端なマシンがいっちょあがり。

あぁどこかで聞いたことが有るなぁこんな話。。

 

http://yurucamp.blogspot.com/2017/07/blog-post_20.html

ハスラーが売れていたおかげで、カジュアル層・ファッション的にSUVを求める層を思いっきり引き込むことが出来ました。イグニスやクロスビーといった、脇を固める車両の制作にも後押しが利いたはずです。

逆にこれらの車両では物足りない、本物を求める方々からの意見も、たっぷり吸い上げることが出来たでしょう。それらも4代目に反映されていると思います。

カジュアル組が内野をがっちり抑えてくれているから、ジムニーはガチ路線のど直球を全力投球できたのだと感じました。

 

 

クラス・そして感じる○○

それから話題になっていたのが下記のツイート。

 

これから見るに、四代目ジムニーは確実に「クラス」を手に入れたんだなぁと強く感じました。

 

クラスは、品格とか気品とか、そういった言葉にも翻訳されます。最初に述べた本物感が、それをまとっていると感じています。

角ばったフォルムは嘘のない力強さを感じますし、丸めのルックスも「2代目のヘリテイジ」を受け継いでいて、ネオクラシックの潮流にもバッチリ乗っかっています。

3代目の、ちょっといい方は悪いですがどことなく垢抜けていない、バタ臭い感じが4代目になって消滅しました。あと女性が「かっこいい」って言ってるんですよねこのデザイン。個人的に売れる要素の一つだと思います。

 

そして何より、開発に関わった人に「愛」が多分にあったように思います。

先にプレッシャーが相当のものだったはず、という事を書いたのですが、「むしろそれを励みにして開発した」という声を書かれた記事もたくさん読みました。大変な業務になるのは覚悟の上で、「ジムニーを作りたい!」と志願された方もたくさんいらっしゃったようです。

もちろん他の車に愛を込められていないかと言われるとそうじゃないですよ。ただその愛の量が段違いだったんじゃないのかなぁ?と思うわけです。

 

 

あくまでも個人的な意見ですが、士気が高いチームが作り上げたものって、力強さやかっこよさを纏うと感じています。存在感と言ってもいいです。

例えばアポロ11号のサターン5型ロケットとか、東京タワーとか。

  • 「月に行くんだ!」
  • 「世界一の電波塔を作るんだ!」

そういった気迫のようなものが、製品にかならず乗り移ると考えています。

 

 

たかが車にwww

なんて思う人もいるかも知れませんが、開発メンバーだけで数百人、関連部品メーカー含めると数千人、その材料メーカーまで含めたら万単位の人間が関わるわけですよ。そして組み立てられて検査されて運ばれて磨かれて。そうやってユーザーの下に届けられるんですから、色んな人の思いが材料や図面や部品やコーティングとかに込められているわけです。

士気が高い、車両に対する愛があったら、存在感まとわないわけがないじゃないですか。

 

僕は4代目のジムニーを見て、やはりこの車は愛されるスズキのフラッグシップであり、特別な一台であるということを感じさせられました。

 

 

まとめ

世界に向けて輸出される車両とは言え、せいぜい年間数万台しか売れない車。

派生車種もなく、専用設計工程も多いので利幅も少ない。それでも作り続けるというのは、企業にとってなかなかハードルが高いことです。

しかも昨今は「その企業が販売する自動車の平均燃費」なる指標も重視されていて、平均燃費を下げかねない車を販売することはともすれば悪手です。

 

それでも売る。つくる。

ジムニーはスズキにとってブランドイメージ戦略の要となる・・・・・

 

あー、なんかそんなきれいな言葉で包むには似つかわしくないなぁ。

この車らしくもう少し泥臭く、「スズキの精神的支柱」みたいな言い方のほうがいいかもね。

おそらくこの車はそんな1台になるんだと思います。

 

関連画像

そして願わくばこのジムニーのモデルチェンジを期に、なんでもマルチな機能をもたせた万能選手ではなく、明確なコンセプトを持ってそれを具現化した車が増えてくれれば嬉しいです。

ハイブリッド、EV、広いミニバン、大きなSUV。

これはあくまでも具現化する手段であって、その先。

それを使ってあなたの生活がこんなに楽しくなるんだぜ!こんな事ができるんだぜ!

 

まさに、ジムニーに乗って泥んこ遊びに興じてみたい!みたいな。

そんな車が増えてくることを願っています。

 

 

↓参考記事

ダイハツ・ミラトコットのデザインが秀逸な件

 

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2 件のコメント

  • 新型ジムニーは、「なんか」素敵でかっこいい車だと感じていましたが、すごく納得しました。強い志が感じられる車は、自分が買いそうになくても心揺さぶられるものがありますね。
    最近スズキのクルマづくりがとてもおもしろいなぁと思います。

    • >Koheiさん
      最近のスズキさんは面白いですよね。
      ちょっと前まではいろんな方面に手を出すような感じで迷いが見られたのですが、思いっきり得意分野に振り切った感じがしていて、社内でも明確な意思統一が図られているのではないかなぁなんて思います。好き不好きは有ると思えど、一貫する芯の強さみたいなものを、最近のスズキのラインナップからは感じます。

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