ショートレポート:2017年・自動車メーカーが求める人材




自動車メーカーの方と、ざっくばらん話す機会があったので、その話の中身をかいつまんでお話します。

(メーカー名とか特定につかながるような情報は伏せますね)

 

お話の中身

開発の方なんですが、今とにかく人が足りないとの事。

電動化や自動運転などの研究開発に携わっているところは本当に大忙し。
既存の分野でも、新しい素材が出てきてその検証とか、設計の考え方への反映とか、やることが盛り沢山だそうです。

「人が減ったり増えたりは、部署や時期的なものもあるからまちまちだけど、とにかく仕事量が多いね」

とおっしゃられていました。

特に印象深かったのは、

「できる人が欲しい」

というコメント。

 

どういうことかと言うと、

「クルマメーカーで求められている人材像が、ここ数年でがらっと変わってきている」

というのです。

その辺を聞けたので、ざっくりサマライズしてみます。

 

 

求められる人材像

エンジンや車体、周辺子部品などこれまではメカが花形でした。

セルモーター、スロットルボディ、インジェクター、ブレーキ、デフ…。基本的にこれらはメガです。
もちろんこれからも、要素技術としての重要性は変わりません。

ただ今重要になっているのは、「制御技術」なんだとか。

 

今までもメカとエレクトロニクスの協調による制御、いわゆるメカトロニクスは重要なテーマの一つでした。

例を上げるとするならば、

  • インジェクターがその時の車速やエンジン回転数、スロットル開度などの情報を検知して、最適な燃料噴射を行う。
  • ハードブレーキでタイヤのロック(またはニアロック)を感知して、ブレーキ動作をコントロールするABS。
  • ステアリングの舵角と車速、横Gなどの情報から、車速コントロールしてアンダーステアやスピンを防ぐ横滑り防止装置(ESC)。

これらも制御技術の賜物です。

 

ただ今求められているのは、自動運転やバッテリーやモーターの電圧管理、車両の統合制御、外部通信など、技術的に多岐にわたりハードルがぐんと上がっています。

とっつきやすいハイブリッドカーなどで考えると、

  • エンジン制御
  • モーター制御
  • エンジン発電
  • モーターへの直接電力供給
  • ブレーキ回生
  • バッテリー蓄電制御
  • バッテリーからモーターへの送電
  • エンジンとモーターのクラッチ制御

などなど、エンジン単体だけでは発生し得なかった概念が多岐にわたって出てきます。

自動運転なんか、カメラやセンシングの観点が入ってくるので、余計複雑なのはなんとなく理解できるかと思います。

 

今はこの制御がわかる人、制御の考え方を組み立てられる人がほしい。

大学で言うと、情報系の制御工学を学んでいる人でしょうか(だいぶザックリですが)

 

そして「できる人」というのは、

制御+メカの事もわかってる人

こういう人を指します。

 

制御の概念を理解した上で、車の仕組みとか部品の働きがわかり、各部品をどう組み合わせていけば理想の動かし方、いわゆるシステムができるのか。そして考えたシステムで弱い所はどこで、そこが故障した場合どうやってリカバリするのか。ロバスト性があるのか。

そういうところを含めて考えられる人。

こういった人材が圧倒的に不足しているそうです。

家電メーカーで経験を積んだ車好きの方なんかは、引く手あまたみたいですね。大学生でも、制御関係を学び、車について詳しい人(車オタクならなお良し)なんかを、自動車業界は積極的に求めてます。

 

 

まとめ

「考えなきゃいけない事がたくさんあって大変だよ」

と、とにかく忙しそうでしたが、話す姿は楽しそうにも見えました。

自動車のシステムや使われ勝手も変わってきていますが、求められる人材も変わってきているようです。

自分は残念ながら制御には明るくないのですが、新たな知見を学びつつ、得意分野を伸ばして頑張っていきたいです。

 

偏見レポートのまとめページはこちら

 

 




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です