ショートレポート・新車購入について

今回お話ししたいのは、新車の購入について

 

結論から言うと、故障を是が非でも避けたいのであれば、フルモデルチェンジ直後の車は避けたほうがベターです。比較的不具合出やすいです。

これってまぁ昔から言われていたことだとは思うんですが、業界の中の人になってからより強く思うようになりました。

 

 

注意した方がいいやつ車両

とくに注意が必要なのは、先進的な新機能が初搭載された車。

今でいうとカメラやレーダーでの検知とか、自動運転系。あとあんまり実績のないHEVとか。

全部が全部じゃないですが、投入最初期の方はチョット不安要素高めです。

 

現在の車は制御が極めて複雑なので、短い開発期間で見極めを行うのは困難です。プログラムの行数が1000万行を軽く超え、それを会社またいだ形のチーム分担して作成しているので、なにか情報の齟齬が有ったりするとたちまち不具合を起こします。

もちろん不具合が起きないように、何重にもチェック機構が構築され、実際に車を使ったテストを繰り返しているんですが、、、、、

 

「隠れた不具合」と言うのが絶対あるんです。

それが大きいか小さいかと言うだけの話。とんでもなくやばいのは少ないはずですよ。隠れたやつの大概は、ごくごく限られた限定条件下でのみ発動し、特に走行に問題ない場合(車も壊れないし人も死なない)ってのがほとんど。

たまにやばい見落としが有った場合は、、、即刻リコールです。

 

 

新技術=安心

ってのはある意味本当だけど、ある意味嘘でもあって、

既存技術で長く使われている物(レガシー技術)=信頼性が極めて高い

という風にも考えられます。

 

例えば宇宙船なんて最新技術の塊でも有るけれど、基礎的な技術はレガシー技術で強固な土台として練り上げられている。だからこそ成り立つんだよね。

 

だから、重要機能部品に最新技術てんこ盛りの新型車って、

  • 「うおぉすごく難しいことやってるなぁ」
  • 「まだまだ実績ないよなコレ…」
  • 「まぁ検証済みだから大丈夫だろうけど…」

なんて目線で見ていたりもするんですわ。

 

 

 

 

 

不具合が起きにくい新車

特別な先進技術が搭載されていない、最低グレードの車です。

例えばヴィッツ/フィット/ノート等の、コンパクトカーの格安エントリーグレードとか。もちろんガソリン車ね。できればAT。今ならCVTもまぁノウハウ積まれてきたかな~。

こいつらは基本的に壊れにくいです。レガシー技術のてんこ盛り。信頼性のある技術のものを、安く買い叩いて乗っけてますゆえね。

 

 

あと高度な制御技術が搭載されていたとしても、その技術が他の車種にて搭載済で、そこである程度継続使用した実績がある車

こういうのも割と安心ですね。

 

例えばA車を買いたいと思っていて、仮に「自動ブレーキ付きのグレード」が欲しいと思った場合。

もしそれがB車に3年ほど前に搭載されていて、リコールやサービスキャンペーン情報もなく、価格コムとかみんから等を見て特に不具合投稿が出ていない。そういった場合は、割りと安心して購入に踏み切ってもいいと思います。

 

あと鉄板なのは、マイナーチェンジ後ですね。

「●●の制御を刷新」とかいうキーワードが入っていたりすると、しれっと制御を修正していたりもします。先に述べたようなマイナーな隠れた不具合だったり、今ひとつ乗り味よくなかったところを調整入れたりとか。コレは電子制御もメカもどちらも同じね。

逆にビッグマイナーチェンジと称して、新技術をドカッと入れてきたやつはちょっと怖かったりします。。うわーぶっこんできた的な。あくまでも新規性はフェイスリフト程度に留め、新技術投入よりも細かな部分を煮詰めるようなマイナーチェンジは、安心感も高いです。

 

 

作りの目線で見ても

あとやっぱり新車の最初期ロットだと、工場担当者も頑張って納期に間に合わせようと急いで作っていたり、

実作業者さんも慣れていなかったりして、不具合とは言わなくとも、熟成度合いはどうしても落ちます。全体で見たときのばらつきとかね。

モデル末期になればなるほど作業者さんは慣れているので、生産工程での不具合、ポカみたいなのは圧倒的に少ないです。

 

 

オススメの新車

一番いいのは、

「ある程度売れた車の、モデル末期 スペシャル・エディション」

だと思います。

 

マイナーチェンジで消せる大きな不具合は消え、担当者も慣れていて品質も安定。

比較的不具合も少ないです。

 

それでいて売れたので金型・設備投資の減価償却も順調に進み、利益分をお客様に追加装備として還元することができます。

例えばライトがHIDにアップグレードされたり、シート革張りだったりナビパッケージが追加されたり、安全装備があったりとか。

 

ぶっちゃけコレお買い得です。

ディーラーも新モデルに向けて在庫を吐き出したいので、勉強してくれやすいです。

 

 

 

 

まとめ

そんなわけで、新車購入時の注意点みたいなことを書いてみました。

 

あくまでも「新車を買う時に壊れやすいのは買いたくない!」って人向けの記事です。

「好きなの買うんじゃい!」ってひとは、それはそれで素晴らしいジャッジメントだと思います。自分が納得すればなんでもOKです。

 

 

自分も仕事をする上で、できるだけ多くの不具合要素は事前に摘み取っていきたい、そのためにあらゆる角度で検証を進めるんだ!って考え方でやってます。

おそらくみんなそうだと思うんですが、品質熟成というのはまた時間がかかるもんなのです。。その辺が難しい所。

あと「市場は走る実験室」なんて事を、どこぞのメーカーが言ったような言わないような噂話が有ったりしますが、それはチョット行きすぎな考え方かなぁと感じます。市場のフィードバックを受けながらの品質改善は必要だけど、それ有りきになっちゃだめだよと。あくまでも世の中に出回るまでに見極めは終わらせないとね~というのが僕の根底です。

 

何れにしろ、最新技術が品質的にある程度のレベルに達し、故障が少ない状態を希望される場合は、投入直後ではなく少し時間を置いてから手にしたほうが無難かと思います。

てなわけで今回は以上です。

 

 

ありがとうございました。

 

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2 件のコメント

  • はい、そう思う事ありました。
    昔々ですが、私の車と同じ車のオイル交換した時、オイルフィルターの取り付け方法と位置が違って面食らった事あります。
    あれも、何らかの対策だったんでしょうね。

    どうしても欲しい車があっても、新車発売から、一年は、ジッと待ってから購入してます。
    それでも、リコール引っかかった事あります。

    • >遊び人さん
      オイルフィルターですが、周辺部品変更の煽りを食らって、動かしやすい部品はどんどん移動させられることがありますね。
      どうしても新しいモノづくりをすると、最初の1年位は作業員もなれないし工程の荒出しも完璧ではないので、ディーラーが不具合と認めづらいトラブルが出る事が多いです。

      一番安心できるのはモデル末期でしょうか。細かい装備が充実して価格も安くなりますし。ただ最近は先進機能てんこ盛りで、どんどん陳腐化していくのであえて古いものを買うには見極めが必要な部分も大きいですね。

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