ホンダ・N-BOX/ スーパーハイトワゴンをチョップドルーフにし、4枚ドアのクーペ風した謎車。純正で強力ウーハー&スピーカー多数設置。子育てが一段落した30代後半向けらしいが売行き伸びず。ただ個性は強いので、後7年位経ったら変な値上がりしそうな素質有 pic.twitter.com/K1yAoNgFJk
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) 2017年4月23日
概要
N-BOXの派生車種で且つ、Nシリーズの第5弾車種として、2014年(平成26年)12月公式発表・発売
N-BOX/N-BOX +に比べてルーフを100 mm低くした上で、リアに向かってルーフラインを下げ、ウインドウラインをせり上げるている。コレにより、1BOXスタイルでありながら2ドアクーペに見せるように工夫したデザインを採用。
バックドアデザインはN-BOX/N-BOX +カスタムのデザインテイストの踏襲も、下がったルーフに合わせて構成パーツはすべて専用品。左下の車名エンブレムは「N/」。
オーディオは8個のスピーカーとサブウーファーで構成する「サウンドマッピングシステム」を搭載し、臨場感あふれる音空間を実現した。
追加の偏見
N-BOXの大成功を受けて、3年後に追加された派生車種。
最初から計画されていたのか、それともN-BOX本体が日本自動車史上に残るほどの好調な売り上げを見て、GOサインが出たかは不明。
具体的な改造箇所を書きますと、、、、
・スーパートールワゴンの天井を切断
・スライドドアをヒンジドアに改造
・専用ウーファー&スピーカー
・ツートンカラー準備(手作業塗装)
・専用の内装を数種類準備
普通ならこの手の飛び球って、オートサロンで参考出展する程度にとどまると思うんですよ。
それが、まさかのまさかで市販してしまいました。

結果売れなかった。
30~40代以降の子育てがひと段落した世代で、コンパクトカーからのダウンサイジングを考えていて、アメリカンなテイスト・装いなど他とはちょっと違った趣向が好きと言う人…
がターゲットらしい。
売れなかった。爆死と言ってもいい。
デザインは好き好みが有るからまぁいいとして、そもそもコンセプト尖り過ぎていて、ターゲットボリュームが小さいですよね。まぁこれで価格が安かったら、本来狙っていたターゲットとは違う層にうれたりという事故も起こるんだけど、新車価格で150万円くらいと結構高い。。

それに自慢の音響システムも、ちょっと音がいいよね~っていうお客さんに対しては過剰装備。逆に本気で車載オーディオをこだわる方々には、ちょっとピントがずれている。
特に後者は自分の価値観・判断基準に基づいて、改造・チューニングしたがる人も多いじゃないですか。
結局どっちつかずになってしまっているような気がします。純正オーディオを凝りに凝った凝った車で、売れた車って有ったっけ…?
せっかくのベース譲りの広大な室内空間も、スタイル重視で屋根を切り落としちゃってるし(とはいえ十分背高で広い)、ドアもディーラーの横にN-BOXが並んでいるもんだから、スライドの方が便利だよね~って思われてしまう。

と言うわけで、スタイリッシュな車を作ったつもりが、改造した分奇抜になっただけで、粗が目立ってしまうという残念な結果になってしまいました。
とはいえこの車、悪い車なのかと言えば意外とそうでもないと思うんですわ。
屋根が下がって低重心になり、サスのチューニングも入っているのでふらつきは減っています。
音にこだわった分防音がしっかりされているので、走行ノイズなども減少。基本装備はN-BOXと比べて内外装や安全装備がかなり追加されています。リアドラムなのに、電動パーキングブレーキまでついている。
走りも高速道路の加速や山道などに行かない限りは、ほんと十分すぎるレベル。ターボ車が自称する、1.3Lの加速感は伊達じゃない。

むしろこんな奇抜な車が出てきたことを、個人的にはうれしく思うわけです。
尖った車、変な車が出てくるという事は、それなりに日本の車文化が成熟した証でもあると考えています。
正直自分も嫌いじゃない。無印N-BOXよりは好き。そういう人他にもいると思うので、恥ずかしがらずにぜひ買ってほしいと思います。
Twitterでの声
(´-`).。oO(この雑貨の多いオシャレ部屋みたいな内装結構好き。しかもこのクラスではだいぶお金かかってる。 https://t.co/NwOXyMLhJf
— おはげ (@hagehagezuramon) 2018年1月12日
謎車…ってか、単純にカッコ悪いと思うけどねぇ~😥 だったらコペンやS660の方向に思いっきり振り切れたほうがまだマシだし潔いと思いマス、はい…😰 https://t.co/7c5J2jV8zE
— しなまつ@MX-5 (信濃のマツダ乗り) (@shinamaz_mx5) 2018年1月12日
販売店曰く、50代以降のちょっと変わり者のオッサンにしか売れてない。らしいです。
— miyatatu (@_miyatatu) 2017年4月27日
これのマグロ寿司カラー学校の先生が乗ってるわ https://t.co/mgfJdp0X1e
— シエンタハイブリッドP@サブカルクソワゴン (@sientamodeP) 2018年1月12日
まとめ
マグロカラーは笑いましたw
「日の丸カラー」とか勝手に思っていたんですが、もうその名称見たらマグロの握り寿司にしか見えないww
シビックフェリオしかりクロスロードしかり、当時さほど人気が出なかった車が後になって値段が上がるという事象は、ホンダにはよくあること。昨年N-BOXのFMCに伴い生産中止となり、中古価格は順調に下がっているようです。お買い得。それにこのままあと数年たてば、HONDAお得意の「妙なプレミア」が付く車両に化けるだろうなぁとにらんでおります。
値段が下がり続けてくれれば、ソニカやセルボのようなお値打ち軽自動車、しかも尖ったデザインのトールワゴンという貴重な一台になりますね。
余談ですが、PCのブラウザで、”N-BOX/” でアドレスバー検索すると、https://n-box/ を読みに行ってしまいます。そのため、別途検索しなおさなければいけないという面倒くささが地味に嫌な車。。
主要諸元(660 X)
基本性能
型式 | DBA-JF1 | 最小回転半径 | 4.5m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 3.4m×1.48m×1.67m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.52m |
ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.31m/1.31m |
AI-SHIFT | – | 室内(全長×全幅×全高) | 2.18m×1.34m×1.29m |
4WS | – | 車両重量 | 930kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | – | ||
標準色 |
ポリッシュドメタルメタリック、スマートブラック、ミラノレッド、サーフブルー |
エンジン
エンジン型式 | S07A | 環境対策エンジン | H17年基準 ☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | – | 燃料タンク容量 | 35リットル |
可変気筒装置 | – | 燃費(JC08モード) | 25.8km/L |
総排気量 | 658cc | 燃費基準達成 | H27年度燃費基準 +20%達成車 |
最高出力 | 58ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
65(6.6)/4700 |
足回り
ステアリング | 位置 | 右 |
---|---|---|
ステアリングギア方式 | パワーアシスト付ラック&ピニオン式 | |
パワーステアリング | ◯ | |
VGS/VGRS | – | |
サスペンション形式 | 前 | ストラット式 |
後 | 車軸式 | |
高性能サスペンション |
– |
|
タイヤサイズ | 前 |
155/65R14 |
後 |
155/65R14 |
|
ブレーキ形式 | 前 |
ディスク式 |
後 |
ドラム式 |
主要諸元は、カーセンサー様から引用させていただきました
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