レースで活躍するメカニックを職業にする方法

こんな質問が先日来ましたので、自分が考えられる回答を絞り出しました。

正直良くわからなかったんです。

レース部品を設計するエンジニアなら、何となくルートはわからないでもないんですが、最前線で働くメカニックさんは、ちょっと自分の範囲外。

だから動くしか無いよと。まず行動。これは基本的に間違ってはいないと思っています。

 

ただ私のフォロワーさんは本当にいろんな方がいらっしゃいまして、なおかつ皆さんとても親切で、色んな情報を提供してくれたんです。ホント助かりました。

今回の記事は、それをアーカイブとしてまとめておきたいと思います。

また、一般的にレース業界というのがどういう場所なのか、自分が知っている情報もまとめておきたいと思います。

 

 

フォロワーさん発:メカニックになるためのルート

以下、フォロワーさんから得た情報です。

 

 

 

 

 

簡単にまとめる

以上の情報を下にざっくりまとめます

  • 専門学校/短大の自動車科に、レースメカニック養成部門が有る(メーカー系、民間系問わず)
  • そこで修行を積めば、メカニックになるスタートラインに立てる
  • ディーラーのメカニックを養成するルートと、レースのメカニックのルートは似て非なるもの

 

上記の記載以外にも、いくつかやり取りがあったので、それらの情報をまとめたらこんな感じですね。

 

中日本自動車短期大学のHPがわかりやすかったので、そちらを一部転載します。

https://www.nakanihon.ac.jp/nacinfo/course/mse/

「モータースポーツが大好き!」「最先端の自動車技術をより深く学びたい」そして「プロのレーシングチームで活躍するメカニック&エンジニアになりたい!」……さまざまなタイプの学生が全国から集まるモータースポーツエンジニアリング学科。モータースポーツの基礎知識から最新レーシングマシンの整備技術まで、専門性の高いカリキュラムが充実しています。

NACは日本で唯一教育機関としてSUPER-GTに参戦、学内にファクトリーを設置しチューンナップまで授業として実施します。また他の提携レーシングチーム(二輪・四輪)のパドックでの実習や、学生チームによるフォーミュラレース参戦、プロのレーサーやメカニックによる講習も行い、現場の雰囲気を体験。サーキットで得た「ミスを許されない環境」「チームワークの大切さ」といった経験は、どんな業界・職種に就職しても必ず役立ちます。

もちろん、自動車工学科と同様、卒業と同時に「2級自動車整備士[国家資格]」の受験資格が得られます。

 

こういう学校があるのですね。

3年間で学ぶ内容がリスト化されていたのですが、

  • 大学の機械科の1年生~2年生の一部で学習する内容、
  • +自動車整備関係の基礎、
  • +現場実習を学ぶ様なカリキュラム

 

ってところでしょうか。

それプラス、修了資格の取得と国家資格の受験ができるみたいですね。正直ボリュームは少なくはないです。

 

 

 

メカニックの実態

まぁ何れにしろ楽しいだけの楽な道ではないでしょう。

基本的にレースは超がつく体育会系です。

自分もその厳しさは、正しく把握できていないと思います。

 

入ったら後は授業こなすだけ、というものでは、当然ありません。

必死に食らいついていく気合、折れない心。

何よりもレースのためなら、自分が携わるチームの勝利のためなら、己の心を捨てて全力投球できる!という気持ちが大事だと思います。

 

語弊を承知で言いますけど、かなり重度のレースキ○ガイじゃなければ、ついていけないと思う。よ。。

 

 

山下さん(仮名)の話

そのレースキ○ガイのお話です。

自分の先輩のお友達が、完成車メーカーのレース部門に在籍されていていました。何回かお話を伺ったりしたことがあります。

あの人もすごかった。。。

 

この方はレース関係の部品設計のエンジニアさん(仮名:山下さん)。若くして結婚された人です。

レース帯同を任されていたときは、ほんと家族を日本に置いて世界中を飛び回り続けて、子供の顔を2年間見ていなかったそうです。

「この前久しぶり帰ったら小学生になってて驚いたよ〜」

なんて、山下さんは屈託もなく話されるんですよね。

 

 

土日はレースのことが多く、平日休みなのですが、基本的に休みも家で計算をやったり他のチームの動向を雑誌やネットで探る日々。

なんであんなにエネルギーと情熱が燃え続けるのか不思議でした。。

 

それがある時、山下さんか担当していたレースのカテゴリから会社が撤退する発表があり、山下さんジョブローテーションの名目で、普通の乗用車を作る部門に移籍されました。

そして数カ月経って山下さんとお会いするタイミングがあったんです。

そしたらね、ビックリするくらい太っていて言葉を失いかけました。多分20キロくらい増量してたと思います。

 

 

  • 中の人「山下さんどうしたんですか??その体」
  • 山下さん「コンパクトカーなんかつまんねーよー。いつもみたいにコーラ飲みまくってたら、もうこんなで、シャツが全然着れなくなってさぁ」

 

半笑いの力のない眼で、お腹を引っ張ったり潰したりしながら、そう話すんです。

コーラ好きとは聞いていたけど、多分ヤケで相当飲んだんでしょう。。

こんな人って変わるんだと。びっくりしましたね。なんかぼーっとした感じだったし。糖尿病になっちゃうよと心配してしまいました。

 

 

そして数年後。

山下さん今度は別カテゴリのレースのブロジェクトの人員募集に手を挙げて、ベテランメンバーとしてレース業界に復帰。

ここからは聞いた話なのですが、あっという間に減量を果たし、日本では設計部門のサブリーダーと、レースでの現場評価の役割を担当し、忙しく飛び回っているようでした。

多分次お子さんと合うのは中学生とかになるんじゃないですかね。。

 

 

…あなたはパットン将軍か何かですか??

と思ったのを、僕は鮮烈に覚えています。

George S. Patton 01.jpg

ジョージ・パットン

根っからの戦争好きだったパットンにとって戦争の無い平和な期間は耐えがたかったらしく、この戦間期はパットンやその家族にとっては大変難しい時期になってしまった。戦争に参加できない不満のせいかパットンはこの期間中に娘の親友と不倫をして離婚寸前になったり、頻繁に癇癪を起こして娘達に煙たがられたり、アルコールに溺れたり、度を過ぎた甘党になったりと明らかにその情熱を持て余しているような行為が多かった[2]

ただし戦争が近づくにつれ態度は落ち着き、今までの絶望や無軌道な行動は姿を消し、元の「軍人らしい」パットンへと戻っていった。その結果、1938年に大佐に昇進した頃にはもはや米国の参戦が待てないと言うほど生気に漲っており、今すぐにでも戦争に参加できると公言していた。

以上、wikipediaより抜粋

 

 

 

まあ極端な例かとは思うけれど、、、、実はそうでもなさそうで、

「自分なんかまだ甘いって〜、自分よりヤバいレース馬鹿沢山いるって」

と言っていましたね。はい。

 

例えばF1とかの最前線で働いている人って、一体どんな感覚なんだろうと、怖いもの見たさで知りたくなったわけであります。

 

 

まとめ

若干話は反れましたが、

冒頭の質問の回答をするのであれば、

  • エンジニアになりたい ⇒ 大学以上を出て、ホンダの研究所に就職してレース部門を志願
  • メカニックになりたい ⇒ 上記のレースメカニック向けの専門学校に行って、そこから下位クラスのレースで経験を積む。即戦力クラスになってからホンダにアプローチしたり、ヘッドハンティングされる。

こういったルートになるかと思います。

 

 

いずれにしろ、ある種ぶち抜けた感覚の持ち主じゃないと、レース業界は務まらないです。

この種のシンドさとか苦しさを、たのしい!と無意識レベルで脳汁が吹き出だすよう変換して、俺は最速のチームに貢献するんだ!!!と心の底から思えて楽しめる人。そういう仕事を自身のプライドとして誇りに思える人。こういう人が飛び込む業界だと思っています。

ワークライフバランスとか、プレミアムフライデーなんて言葉から最も遠い業種の一つかも。

生半可な覚悟だと、学校卒業出来たとしても相当苦しいはず。「修行」みたいな感覚を持っておいたほうがいいかも。

 

 

自分は無理だねぇ(笑)

レースの殺伐とした感じが苦手な部分はあるし、こういうBlogとかBOTで文章でみなさんと交流して「場」を作っていける方が楽しく感じる人間なんで。

なにより、仕事は早く終わらせて子供と会いたい。

 

 

「炎のメカニック」の画像検索結果

https://response.jp/article/2017/04/21/293833.html

ちょっとネガティブなことばかり書いたけど、正直、僕の文章で萎えちゃうくらいなら土台無理だと思う。

  • 「逆に燃えてきた!」
  • 「は?こんなの当然なんですけど」

という風に感じた人は、ぜひ業界に飛び込んでください。大事なのは気持ちよ、最後は。

 

 

レースみたいな業界って、技術もそうだけど、何より精神的に相当鍛えられます。

「逆境で時間がなくて相当苦しい環境がスタートラインである状況が普通である仕事」、いわば修羅場を若いときからたくさん経験すると思うんで、そうなると人間的にめちゃめちゃ成長しますよ(あとバランスも大事なんだけど、そのへんはまた別の機会に

 

「f1 mechanics」の画像検索結果

https://www.express.co.uk/sport/f1-autosport/770609/Lewis-Hamilton-Mercedes-mechanics-new-season-revealed-Nico-Rosberg-switch-Valtteri-Bottas

というわけで、「レースで活躍するメカニックを職業にする方法」を書いてみました。

色々ご意見戴けたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

 

 

以上。

 

 

 

 

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