三菱・ディアマンテ スペイン語のダイヤモンドの名を関する、三菱入魂の上級セダン。税制改正似合わせ、BMW風グリルと大きな車体、そして安価さを引っさげ登場し大人気に。3ナンバーセダンの寵児。バブルの恩恵を受け、4WSにアクティブサスなど豪華装備山盛り pic.twitter.com/8hMGfuZaq6
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) 2017年8月30日
かっこよかった90年代の三菱デザインの権化
個人的に三菱といえばこの車が頭に思いうかびます。
厳密に言えば、このディアマンテやギャラン・レグナムなどの、直線的で重厚感の有るスポーティーさを表現したデザイン。これが脳裏にこびりついているんだ。
だから、2代目アウトランダーとかミラージュ、ランサーセダンとかの丸っこいデザインが広まっていった時、どうしちゃったんだろうと心配になったのを覚えています。
幼心に、大きくてかっこいい車だなぁと思っていたこのディアマンテ。おとなになってから改めて調べると、3ナンバー時代を見据えた大博打だったんだと知り、あの時は多くの人が「大きな車だなぁ」&「コスパがいいから欲しいなぁ」と感じたんだろうと推察します。
まぁグリルのデザインは完璧にBMWのオマージュですね。BMWが六本木のカローラと言われていた時代ですから、その神通力をあやかりたかったのかもしれません。
下記の諸元は3L V6のものですが、それでも210馬力に落ち着いています。当時のFFだからこんなもんか。まぁぶっ飛ばす車じゃないからね。
安価で売れたとか、3ナンバーが税制的に優遇されたタイミングと重なったとか、そういう大人の理由ってのはよくわからなかったはず。
でも子供心にも響く、分かりやすいかっこよさがあったのは間違いないです。
当時親父がチェイサーに乗っていて、近所の人がこの代のディアマンテに乗っていたんですが、大きいなぁ車だなぁと思った記憶があります。
日本中が見栄を張りたいという時期だったので、そういった層にベストマッチだったんでしょうね。
2リッターでもV6を搭載し、アクティブサスペンションや4WSまで搭載。革張りシートはもちろんのこと、スピーカーの音質も上質。
日本カー・オブ・ザ・イヤーも獲得して知名度が上がり、おまけに安価と来たものだから、三菱のカープラザにはパジェロとこの車を買い求める人で長蛇の列ができたといいます。
まあその数年後、この車に端を発したセダンの大型化に乗らず、5ナンバーサイズで出力を上げてきてバカ売れした車もありましたね。バブル崩壊による、堅実嗜好という波に乗って。
狙ったのか結果的なのかはわかりませんが、時流に乗るというのは本当に大事ですね。
Twitterの声
俺が初めて金出して買った車やんけ
まじこれいい車だった すげー広いし割と燃費いいし普通死ぬような事故で俺死ななかったからいい車
ほんまありがとうエアウェイブ https://t.co/1oYXfRTxf4— みそかつ@飯テロの人 (@orega_bakadatta) 2018年1月13日
俺が初めて金出して買った車やんけ
まじこれいい車だった すげー広いし割と燃費いいし普通死ぬような事故で俺死ななかったからいい車
ほんまありがとうエアウェイブ https://t.co/1oYXfRTxf4— みそかつ@飯テロの人 (@orega_bakadatta) 2018年1月13日
高校時代の同級生が、初の愛車として中古で購入しました。
速い!
静か!
オーディオの音も最高!!「欲しい」と思いましたが…
高くって(泣)同級生曰く「この車買う為に部活せずにバイトしてた」そうです😅
— 💚せとのわかわし💚@汎用 (@setonowakawasi) 2018年3月2日
3ナンバー乗用車でフルタイム4WDの設定は当時まだ珍しく北海道で絶大な人気を得たものの、ATミッションの弱さが災いしてリセールバリューが無く早々に姿を消されたのが惜しまれる… https://t.co/HWim3ymifW
— 休憩30分 (@crewtaxi) 2018年3月27日
まとめ
僕はこの車から、エレガントさとか気品みたいなのが漂うのを感じます。
三菱はもともと銀行や商事などの一流エリートが乗る車も作っていたわけで、高級車作りのノウハウは非常に高いものがありました。リムジン然り、デボネア然り。

しかしこの時代は、ホンダのアコードインスパイアとか、日産のプレセアとか、かっこいいセダンが多いですね。
今は世界的には空前のSUVブームです。そして国内ではミニバンからプチバンや軽へのダウンサイジングが起こっています。
セダンは世界的に売れていません。いまやセダンを買うのは、金持ちか、営業車、もしくはセダン愛好家っていうかなり生粋の車好きか。
さらに、セダンをベースにフレーム・プラットフォームを決めていた時代はもうとうの昔。
コンパクトカーからDセグクラスまで賄う「統合プラットフォーム」で、あらゆる車を同時に作っていく時代です。
セダンはまさに憂き目。なくてもいい子。今後もその流れが変わることはしばらく無いでしょう。
でもこのディアマンテみたいなかっこいいセダン、ハッとするルックスのセダンが現れたら、潮目が変わったりすることがあるのかもと思っています。ヨーロッパを中心に、クーペライクなセダンが浸透してきていて、富裕層を中心に盛り返す機運も感じられます。
美しい車
エレガントな車
そう呼ばれるようなセダンが、この日本からと出てきてほしい。
このディアマンテの記事を書きながら、そう思うのであります。
諸元(3.0 30R-SE)
基本性能
型式 | E-F17A | 最小回転半径 | 5.6m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.74m×1.78m×1.4m |
ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.72m |
ミッション | 4AT | 前トレッド/後トレッド | 1.54m/1.53m |
AI-SHIFT | – | 室内(全長×全幅×全高) | 1.86m×1.45m×1.14m |
4WS | ◯ | 車両重量 | 1610kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.16m |
エンジン
エンジン型式 | 6G72 | 環境対策エンジン | – |
---|---|---|---|
種類 | V型6気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | – | 燃料タンク容量 | 72リットル |
可変気筒装置 | – | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 2972cc | 燃費基準達成 | – |
最高出力 | 210ps | 最大トルク/回転数 kg・m/rpm |
27.5/3000 |
足回り
ステアリング | 位置 | 右 |
---|---|---|
ステアリングギア方式 | パワーアシスト付ラック&ピニオン式 | |
パワーステアリング | ◯ | |
VGS/VGRS | – | |
サスペンション形式 | 前 | ストラット式 |
後 | マルチリンク式 | |
高性能サスペンション |
– |
|
タイヤサイズ | 前 |
205/65R15 |
後 |
205/65R15 |
|
ブレーキ形式 | 前 |
Vディスク式 |
後 |
Vディスク式 |
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