スズキ・エリオ 1.5~1.8Lというスズキ的には大排気量のセダン&ハッチ。ハッチはたまに見るがセダンの実車は見たことが無い。皆無。フォロワーさんには「リアーナ」と言えば聞こえがいいか。某パワー厨の番組で、F1ドライバーが運転していたお値打ち車である pic.twitter.com/NJZA1wOueL
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) 2017年12月10日
追加の偏見
2000年初頭まで生産されたカルタスの後継として出てきたセダンとハッチバック。事実上の後継はSX4になります。
ハッチバックはワゴンの居住性とハッチバックの使い勝手を両立するという、2018年に聞いても全然普通に感じる車体コンセプト。シャシーは既存車種の流用ではなく新規設計。1.8Lはモールを取り付けた加飾が施され、その分幅広でスズキ初の3ナンバー車両になっているとのこと。セダンもハッチも4AT/5MTの両方があります。
言うて見れば、結構気合が入っている車なんですよ。
ウィキペディア調べによると、北米版では2.3Lのグレードが有るとか。おそらくエスクードのエンジンを積んだ公式チートカーですね。

格安な車んだけれど、「走る・曲がる・止まる」の車の基礎が大変しっかりしていると、有識者筋では昔から評判だったようでした。
運転しやすいけれど、なんかこうぐにゃぐにゃしている。指で摘んでパワステをくるくる回すことが出来、路面からのインフォメーションもクソもないという車が結構溢れていた2000年以前。バブル崩壊後の全業界的なコストダウン大号令もあって、その傾向が余計に際立っていた時期でした。
その中で、安価な車作りを売りにしていたスズキが、しっかりとした車を作ったというのはなかなかにエポックメイキングだったのかもしれません。

そしてリアーナの名前で発売された海外では、よく走る実用車との高評価を受け、トップギアのテストトラックで世界中のセレブ、カーレーサーを乗せて1600週回以上を記録することになります。
ちなみに海外名のリアーナは、Life In A New Ageだそうです。
・・・誰も読み解けないわwってやつですね。日本人の悪い癖。
Twitterでの声
じいちゃん乗ってた!
この前の会社にエリオの前期と後期がほぼほぼ同時に入庫してきて興奮した https://t.co/QdOXf9BTzh
— レッドちゃん君 (@_redchankun) 2017年12月22日
はえ〜芸能人レースのセダン日本に無いのかなと思ってたらコレだったんですね。
ある意味一番世界のセレブに乗られた車ですね https://t.co/xXYD9dJHS3
— hsg (@DashiDejiru) 2018年3月6日
前期MT1.5ワゴンと後期AT1.5ワゴン所有してましたが、とても走りが優秀でコーナー攻めれます。ATが賢いのも魅力。セダン欲しいけど出物がない。。
— わらびもち (@tNXgQtK33sUekKV) 2018年2月23日
さっき11万でハッチ5MTの出物を見かけましてね。勝った人は大儲けです。 https://t.co/0lDN7Wmzra
— ゆめ吉@まるゆ提督 (@yumekichi2) 2018年3月8日
写真は順にATのみになった4型、1型、1型限定車、セダンが追加された2型。
MT車の国内販売台数は1500台程度(リコールでわかった)。3型までの3年間で割ると1つの型あたり約500台。1型のMTグレードは3つあったので、割ると1グレードあたり約166台。のうちの1台が僕の。— ゆめ吉=オットットモービル (@yumekichi2) 2018年3月8日
まとめ
熱の入ったフォロワーさん、そしてオーナーさんの意見の通り、普通にいい車です。地味だけどよく走る車が欲しければ、積極的に狙ってもいいくらい。
2000年前後の車って、システム的に90年代のブラッシュアップで設計されていた時期であり、更に言うと大陸系の電子部品/機構部品がどんどん導入されてくる前ですので、故障もしずらく部品交換も比較的容易です。
ATが賢いというコメントが有りましたが、コレって本当に大事なこと。4ATでしっかり変速してくれる車って、ある種当たりハズレ的なところがあって、丁寧にミッション屋さんとエンジンやさんと連携が取れていた証拠とも言えますね。
同時期は、スズキ車両でいうと初代スイフトが出て、2代目のZD11スイフトが登場しようかというタイミングです。ぐっと走りの質感が上がり、スズキが世界戦略で安いだけの車から、どんどん走りの質に力を入れていく過渡期でした。
エリオはその先鞭をつけた戦略車と言っていいかもしれません。
伊達にトップギアで使われていたわけはないのです。
主要諸元(1.5)
基本性能
型式 | CBA-RB21S | 最小回転半径 | 5m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.23m×1.69m×1.55m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.48m |
ミッション | 4AT | 前トレッド/後トレッド | 1.45m/1.45m |
AI-SHIFT | – | 室内(全長×全幅×全高) | 1.89m×1.41m×1.28m |
4WS | – | 車両重量 | 1170kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.15m |
マニュアルモード | – | ||
標準色 |
シルキーシルバーメタリック、ブルーイッシュブラックパール3、アズールグレーパールメタリック |
||
オプション色 |
パールホワイト |
エンジン
エンジン型式 | M15A | 環境対策エンジン | H17年基準 ☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | – | 燃料タンク容量 | 50リットル |
可変気筒装置 | – | 燃費(10.15モード) | 16.2km/L |
総排気量 | 1490cc | 燃費基準達成 | – |
最高出力 | 110ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
143(14.6)/4000 |
足回り
ステアリング | 位置 | 右 |
---|---|---|
ステアリングギア方式 | パワーアシスト付ラック&ピニオン式 | |
パワーステアリング | ◯ | |
VGS/VGRS | – | |
サスペンション形式 | 前 | ストラット式 |
後 | ストラット式 | |
高性能サスペンション |
– |
|
タイヤサイズ | 前 |
195/55R15 |
後 |
195/55R15 |
|
ブレーキ形式 | 前 |
Vディスク式 |
後 |
ドラム式 |
主要諸元は、カーセンサー様から引用させていただきました
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