トヨタ・サイノス 若いキレキレの女性秘書が乗る、セクレタリーカーという日本人には理解に苦しむジャンルの北米向け2ドアクーペ。1.5Lで100馬力程度のNAを搭載し、5MTもあるが4ATがメイン。こいつで品良く街を流すのは、結構難易度が高い気がする pic.twitter.com/FvtgO7jIhy
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) 2017年12月5日
概要
ターセル/コルサのセダンをベースにした小型2ドアクーペ。
北米の市場に向けて企画されたモデルを国内でも販売したものであり、北米ではターセル2ドアクーペの後継車種にあたる。
追加の偏見
2018年現在の巷には、軽自動車に毛の生えたようなものから、シャシーから真剣に作りこんだものまで、様々なコンパクトカーが走っています。
90年代前半は、こんなノリでセダンやクーペが普通にラインナップされていました。
小型軽量なハンドリングマシーンを!と言った、それこそジャンルの命運をかけたような入れ込み具合等みじんも感じさせない、実用セダンをベースに作った気の抜けた2ドアクーペも多数ね。
その一つがこのサイノスです。
セクレタリーカーと言うのがどうもいまいちピンと来ないのですが、90年代のアメリカのドラマや映画を見ると、若い都会で働く女性は、クーペ乗っている率が高いです。

例えばコマンドーにでていた、サンビーム・アルパイン・シリーズⅣとか。
ただそんなジャンルもしっかりカバーしよう!と考えて、一台車両作っちゃうってのが時代だよね。
フルラインナップ戦略とはまさにこのこと。

特に2代目が凄くて、4AT, 4MT, 5MTという3種類のトランスミッションを準備。
最初と最後はわかるけど、真ん中の4MTっておい。。(写真が見つからなかった)
ウィキペディアを見ると、90年代当時でも異例のチョイスだったとのことが書かれています。どうにも、MTで燃費は稼ぎたいけど、ちょこまかと変速するのが煩わしいから、と言うのが設定の理由らしい。

これ個人的に同意するところがあってですね。バイクの話になるんですが、カブの90㏄。
これが3速ミッションなんです。
いくら実用車だからって言って、3速とかかったるくてやってられんだろう。。。そう思いながら走りだすと、これが思いのほかいい。
1足は発進限定、2速で加速、3速で巡航と言う理想的な役割分担。このうち3速の守備範囲が極めて広くて、多少減速してからの再加速で2速に落とす必要が無いんです。もし4速だったら、結構ちょこまかと3と4を行ったり来たりする必要があるでしょう。
スポーツバイクならいざ知らず、毎日の通勤通学での移動手段だったら、これはこれで極めて合理的だなぁと感じ入ったことが有ります。

多分サイノスも、そんな思想を狙っていたんじゃなかろうかと思います。
秘書のお姉さんが乗る車なんだから、ダラーっと運転できればいいわけで。ピンヒールでヒール&トゥーなぞ出来ないし。
今だったら猫も杓子もで6MT乗っけて商品価値高めるでしょうけど、そっちに走らなかっただけ、だいぶ自由な車作りしてたんだなぁと思う次第であります。
Twitterでの声
この車は立ち上がりは結構売れたんですけどね~
基本2シーターのようなもの(後席は非常用か子供用かって感じ)だったけど、手頃な値段だったので独身の子にはいい車でしたよ。(個人の感想) https://t.co/XWqGE3dnVN— ふぃるだ (@fiel_echi) 2018年1月10日
学生時代に友人が乗ってて4人乗って遊びに行った。後席でシートベルトを正しく締めると頭がリアガラスに当たる、頭上空間を確保するとベルトが腹部の真ん中に通って殺人ベルトになる行くに行けず戻るに戻れずな車だったなww https://t.co/fnjkbiq3ry
— 亜佐裕(あさひろ)A12 (@NB2RS2634) 2018年1月10日
地元ではダサイノスとか言われてたって親父が言ってた…
— いそべや (@CREAM_AIRJORDAN) 2018年1月10日
宣伝担当も よくわからなかったのか
CMに小室ファミリーを起用した模様…
まぁTRF流しておけば最先端っぽい
という時代ではありました。 https://t.co/OTjEtWkmbL— ネコチャキュービー (@NekochaQB) 2017年12月6日
まとめ
CM集があったので貼っておきます。友達以上恋人未満。だって
個人的には、一番最後のバージョンで、TKがドヤ顔で指差すシーンが凄く印象に残っています。
おそらく日本ではどうっていいかわからず、若者向けというコンセプトでTRFやらglobeやら使ったんでしょう。
しかし安いなぁ。。
主要諸元(1.5 アルファ)
基本性能
型式 | E-EL44 | 最小回転半径 | 4.7m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.15m×1.65m×1.3m |
ドア数 | 2 | ホイールベース | 2.38m |
ミッション | 5MT | 前トレッド/後トレッド | 1.41m/1.4m |
AI-SHIFT | – | 室内(全長×全幅×全高) | 1.76m×1.37m×1.1m |
4WS | – | 車両重量 | 870kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 4名 | 車両総重量 | 1090kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | – | ||
標準色 |
ブラックメタリック、スーパーレッドII、パープリッシュブルーマイカメタリック、ブルーイッシュシルバーメタリック、ダークグリーンマイカメタリック |
エンジン
エンジン型式 | 5E-FE | 環境対策エンジン | – |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | – | 燃料タンク容量 | 45リットル |
可変気筒装置 | – | 燃費(10.15モード) | 17.2km/L |
総排気量 | 1496cc | 燃費基準達成 | – |
最高出力 | 100ps | 最大トルク/回転数 kg・m/rpm |
12.8/3000 |
足回り
ステアリング | 位置 | 右 |
---|---|---|
ステアリングギア方式 | パワーアシスト付ラック&ピニオン式 | |
パワーステアリング | ◯ | |
VGS/VGRS | – | |
サスペンション形式 | 前 | ストラット式 |
後 | トレーリングツイストビーム式 | |
高性能サスペンション |
– |
|
タイヤサイズ | 前 |
175/65R14 |
主要諸元は、カーセンサー様から引用させていただきました
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