トヨタ・パッソセッテ フリードの快進撃に激オコのトヨタが、急場の対策(と思いたい)として作った、急造7人乗りスモールワゴン。狭い上パワー無いわ燃費悪いわスライドドア無いわで商品力皆無。3年で消滅。あとCMが車史に残るほど酷い pic.twitter.com/hiiHxPOscT
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) 2017年7月7日
概要
「広くて、使いやすい、7シーター スタイリッシュ コンパクト」をコンセプトに、扱いやすいサイズのボディに5人がゆったり乗れ、たまに7人が乗る様な顧客をターゲットに開発。
大人7人がゆったりと座れるようにすべく、パッソ比で全長+580 mm×全幅+20 mm×全高+85 mm拡大[3]され、ホイールベースも2,440 mmから2,750 mmへと大幅に延長された。
3年2ヶ月で販売終了。
一部改良、およびマイナーチェンジが未実施のほか、同社のこの種のミニバンとしては特別仕様車も全く投入されない車種となった。
追加の偏見
偏見BOT初期に投稿して、爆発的なRTを稼ぎ拡散に寄与してくれた車。
ただ、なんか最近1週間に1~2回見ます。目をつけられたか?
私たち、ママで、主婦で、女です。
という背筋が凍るキャッチコピーから見るに、
「パッソセッテ1台で、あなたを彩る全てのシチュエーションに対応できます」
という事を売りにしたかったんだろう、という事が想像できます。
まぁ子供と一緒にお出かけしよう!というテイストで宣伝を打ち出すと、身内のポルテやらウィッシュなどと被って埋もれるし、上手くいっても潰しあいになってしまう。だからいろいろ考えて、子育てが有る程度落ち着いた女性を狙ってみよう!と考えたのだろうと思います。
狙いは悪くなかった。内角低めいっぱい。でも当てちゃった。
イメージキャラクターとして、著名なファッションモデルの方を起用し、しかも煌びやかに着飾ってポージングまでしている様を見るに、
「この人たちが欲しがるのは、VWやアウディのCセグハッチだろう」
と思ってしまうわけです。
パッソを頑張ってストレッチしたコンパクトワゴンなど、絶対食指に引っかからんよ。
なるだけお金かけずに作ろうとした車じゃん、これ(涙

なおWikipediaを見ると結構細かい記述がありました。
マイナー車種が故の情報量の濃さと言うか、そういうのを感じますね。
熱狂的なファンとか変態的マニアの方が、調べ上げて書き込みまくって、「知名度や人気が低いのに情報だけが濃い」という事態がたまに起こるのですが、パッソセッテも同じことが発生しています。
ライバルフリードとの比較が書かれていたので、一部改行を加えて引用しますと、
販売上でライバルと目されるホンダ・フリードとの比較では、
- パラレルハイブリッド機構(一部のみ)
- スライドドア
- 2・3列目席の大きさと居住空間
- 2列目ダブルフォールディング
- 3列目跳ね上げの完全収納
- 全席3点式シートベルト
などで劣勢となるが、セッテとルミナスではそれらを見切る代わりに、販売価格を149万円から(ルミナスは153万5000円から)と低めに設定していた。
しかし当車種の登場からおよそ6か月後に始まったエコカー減税に同車は販売終了まで対象外であったことや、シエンタとは異なり、リアドアがスライドドアではなくオーソドックスなヒンジドアである点が影響し、販売的には大苦戦を強いられた。
箇条書した部分は全部負けてるポイントです。酷過ぎる。
だからパッソでストレッチミニバン作ろうなんて無理させるから・・・。
Twitterでの声
そして対フリードのために役目が終えたはずのシエンタがリバイバル販売され、
実用面や売上的にもシエンタの方が立派にフリードを追撃した話が好きです。
というかフリードの登場でシエンタが見直されたわけですが— 初代プレスポ乗り(暫定) (@old_prespo) 2017年4月27日
発売当初 カローラ店の営業さんが試乗車に乗って わが社にやって来ました。
「3列目狭そうですよねぇ」なんて
みんなで言いながら
ドア開けて 覗いてみて覗いた全員 一斉に「せまっ!!!」
って 言ったのを思い出しましたww
— 快速 (@ka1soku27) 2018年1月11日
サードシートが板でワロタ
— わたる (@tanabata0704) 2017年4月24日
まとめ
Twitterの声にも有りますが、あまりにこの車が売れなかったため、急遽シエンタが復活再登板するという異常事態になったというおまけが付いています。
その件は別の所で。
まぁパッソセッテの名誉のために言っておくと、マレーシアの「プロドゥア」というダイハツと提携しているメーカーが、「アルザ」という名前でパッソセッテを販売しています。

こちらの売れ行きはかなり好調の様で、「マレーシアで見ない日は無い」というレベルなのだとか。
日本では4年持たずに撃沈したのですが、現地では国民車と言う誉高き栄誉を授かり、目下9年近く販売されています。
場所が変われば何とやらですね。
主要諸元(1.5 G)
基本性能
型式 | CBA-M502E | 最小回転半径 | 5.2m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.18m×1.7m×1.62m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.75m |
ミッション | 4AT | 前トレッド/後トレッド | 1.48m/1.47m |
AI-SHIFT | – | 室内(全長×全幅×全高) | 2.55m×1.42m×1.31m |
4WS | – | 車両重量 | 1190kg |
シート列数 | 3 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 7名 | 車両総重量 | 1575kg |
ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.16m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
アプリコットキャンディメタリック、マルーンブラウンマイカ、バナナシェイクメタリック、アクアマイカメタリック、スーパーレッドV、ベージュメタリック、シルバーマイカメタリック、ブラックマイカ |
||
オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン |
エンジン
エンジン型式 | 3SZ-VE | 環境対策エンジン | H17年基準 ☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | – | 燃料タンク容量 | 42リットル |
可変気筒装置 | – | 燃費(10.15モード) | 15.6km/L |
総排気量 | 1495cc | 燃費基準達成 | – |
最高出力 | 109ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
141(14.4)/4400 |
足回り
ステアリング | 位置 | 右 |
---|---|---|
ステアリングギア方式 | パワーアシスト付ラック&ピニオン式 | |
パワーステアリング | ◯ | |
VGS/VGRS | – | |
サスペンション形式 | 前 | ストラット式 |
後 | トーションビーム式 | |
高性能サスペンション |
– |
|
タイヤサイズ | 前 |
185/55R15 |
後 |
185/55R15 |
|
ブレーキ形式 | 前 |
Vディスク式 |
後 |
ドラム式 |
主要諸元は、カーセンサー様から引用させていただきました
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